僕はいままでパワーポイントで社内向け、社外向けにいろいろなタイプの資料をつくってきましたがこの「フロー図(時系列で物事をまとめる)」というタイプは頻出のフォーマットです。
フロー図はとても応用がききやすく、これをマスターするだけでもかなり多くの物事が図解できるようになります。
このフォーマットを使いこなせるようになれば、資料作成力だけでなく、「課題解決力」の向上にもつながりますのでぜひマスターしておきましょう。
1) フロー図とは?
世の中には色々な図解パターンがありますが、唯一無二の共通の図解ネーミングというものは存在しません。
ですので、このページで説明している「フロー図」という表現もこの名前で誰にでも伝わるものでないことを予めご承知おきください。
※フローチャートと呼ぶ人もいると思います。
このサイトでは図解の『型』のパターンについて下記のように定義しています。
上記の分類においてフロー図とは
『何かの流れを、要素の発生順に分解して整理する型』 です。
▽例えばこのような図を指します。
経済産業省:電力・ガス事業者に係る申請業務等の業務実態調査報告書
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2020FY/000389.pdf
実務上の活用の例はページの下部で再度ご紹介しますが、例えば
・サービス導入までの流れ
・〇〇の業務の流れ
・検討プロセス
などがよくあるパターンです。
2) PPTでフロー図を書く手順
・利用するのは「矢羽(やばね)」の図形
流れを示す際には「矢羽」の図形を利用します。
1. ホーム
2. 図形
3. 矢印:五方向(「矢羽」のパワポ的な正式名称のようです)
から作成することができます。
初期状態だとちょっと尖りすぎなので図形の下記の部分から尖り具合を調整します。
この矢羽の下にセットで、テキストボックスを添えて、そのセットをいくつか並べることで流れ図のできあがりです。
<ポイント>
流れ図を使うときには必ず知っておきたいショートカットがあります。
1.【Ctrlを押しながら移動】Ctrl+Cを使わない図形のコピー
2.【F4】前の作業の繰り返し
です。
動画見たほうがわかりやすいので下記をご覧ください。
いかがですか?
きれいに揃った流れ図が一瞬で出来上がりです。
このショートカットはこの図以外でも使うケースの多いものですので必ず覚えておきましょう。
3)時系列図の活用方法①:流れを説明する
流れ図はいろいろなものを表現するのに有効です。
そのすべてを列挙するのは難しいですが、まずは一番基本的な活用パターンとしては
「シンプルになにかの流れだけを説明する」ものです。
<流れ×各項目に1つの項目>
参考)【最終報告書】_防衛装備・技術協力に関する官民連携のための調査研究https://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/yosan_shikko/2018/03.pdf
<応用>
引用元左)
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2020FY/000285.pdf
引用元右)https://www.maff.go.jp/j/budget/yosan_kansi/sikkou/tokutei_keihi/seika_R2/ippan/attach/pdf/R2_ippan-7.pdf
応用パターン1)縦のレイアウト
基本的には横のパターンのほうが多いと思いますが、文字の量などの都合上縦のレイアウトになることもあります。もちろんこのパターンも問題ありません。
応用パターン2)フロー(プロセス)を階層構造で見せる
プロセスは常に1階層で説明できるとは限りません、上記の参考図のように必要に応じて階層構造で説明するとよりわかりやすいです。
<応用2>
各流れに対して上記のように複数の要素を設定することでより色々なケースで応用がききます。
まとめ
フロー図の作り方の説明は以上です。
これをマスターすると「〇〇のフローを改善・構築する提案」などもできるようになりビジネスパーソンとして提供できる価値がぐっと高まります。
下記の記事でそれについて解説していますので興味のある方はあわせてご一読ください。
>>【ビジネス図解】業務プロセスをわかりやすく説明するパワポの作り方
図解Basicの中でも特に重要度の高いものですのでぜひマスターしてください。
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